蘭の国から

植物と遊んで55年くらい。富貴蘭栽培歴だいたい50年。高知県に生息。

全国大会

遅ればせながら、全国大会のご報告です。

 

私の錦織は、高市さんの賞をいただくことができました。

事前に書くと、逃したら恥ずかしいので書きませんでしたが、狙ってました。

 

と言ってもそれが目的ではなくで、新規愛好家獲得のためには富貴蘭愛好家でないと伝わりにくい作品ではなく、富貴蘭を知らない人が見ても「なんか凄い、なんか素敵、なんか面白い!」って思ってもらえる作品に内閣総理大臣賞を与えて、各種媒体を通してPRすることが目的で、その手段として自分がこれだと思う作品を作って内閣総理大臣賞を目指して臨みました。


同じ目線で見ると、この作品も素敵でした。

愛楽園の耳付きふさ付きの面白い鉢を合わせた、古都の深雪です。

主役の木はまだこれからの株ですが、現時点でのこの木に合った、素敵な鉢合わせでした。

 

こちらは出品者に「中身は素晴らしいけど、何このヘンテコな鉢は何?、ジブリ展で買ったの?」とからかったものの、多肉やアガベ、塊根植物愛好家などの興味を惹く作品だと思います。

「それでも好きじゃないけどね」と本人には言いました。

 

逆に、会場ではあまり目立たない存在だったように思えますが、私が一番好きな作品はこの建国宝冠でした。

盆栽展に飾れそうな雰囲気で、私のミーハーな錦織よりも遥かに好きな作品でした。欲を言えば、苔がもう少し古びれてると最高です。

また、この品種は夏以降が見頃だと思ってた私に、美とは何かを無言で語ってくれました。


もう一つ、今までの私の考え方を変えさせてくれたのが、この作品です。

五龍の万年青鉢を合わせた、富貴の光です。

普通に作れば、その木姿と葉色から、スタイリッシュでモダンな雰囲気が漂うこの品種を、古色漂う姿に育て、色合いがシンクロした絵柄の鉢を合わせてます。

また驚いたのは、主木が中心からずれて傾いているのに、それがまるで文人仕立ての盆栽のような風貌に見えます。

鉢が一回り大きいとは思いますが、それを補って余りある素敵な作品でした。

 

こちらの円窓は、シックな鉢を合わせた完成度の高い作品で、円窓のいつもと違った魅力を引き出してると感じました。

こちらの影虎は、一般的な影虎とはちょっと違った色調の斑色で、瑠璃の欅鉢がそれをさらに際立たせていました。

 

この横綱白縞は、2本立ちながらも圧倒的な存在感でした。

実は事前に鉢合わせを頼まれ、暖色系の白縞にはこれだと思い、白胴に暖色系絵付けの短冊屋を選んだのですが、画像のみだったためサイズに不安があったものの、ちょうどのサイズでホッとしました。

 

こちらの翠宝は会長の作品で、「何でこんなの持ってきたんだよ、芯がないし、鉢合わせも大会用じゃなくてラン展仕様だよ!」散々にけなしてあげましたが、若い女性の来場者に好評で、会長ご満悦でした。

 

花観月は私が命名した思い入れの強い品種ですから、この素晴らしい株立ちが見られて嬉しかったです。

まだ若々しい株ですから、主木がもう少し年を取った頃に最高の見頃を迎えるでしょう、凄い株です。

 

他にも色々いっぱい素敵な作品が並んでましたが、あまり撮影できなかったので、純風満蘭さんのブログを見てください。

 

会場には名鑑や年表なども飾られ、若い方や海外からの来場者も多く見られ、たくさんの方々とお話しできて、楽しく有意義な2日間でした。

 

準備に携わった方々、お疲れ様でした。